酪農を知らない方々の中には「牛はどんな牛でも365日牛乳を出している」と思っている人もいらっしゃいますがそうではありません。牛も人間と一緒で「女性が子供を出産」して初めてお乳が作られます。牛が牛乳を生産するために様々な仕事をしています。
産まれたての子牛から2か月間人の手によって子牛にミルクが与えられます。哺乳期が終わる頃には100kgを超え、食べるものも大豆カスやトウモロコシ等を含む配合飼料と牧草に変わります。
その後我社では、6か月育てると牛を育ててくれる農家さんに牛を預けて子供を産むことができる身体になるまで育ててもらっています。
子牛が大きくなったら次は種付けです。私たちは獣医師に人工授精を行ってもらっています。人工授精ののち、数か月後、妊娠鑑定を行いそこで陽性であれば初めて分娩の準備が完了です。分娩予定日まで大切に飼育し分娩を迎えます。分娩を無事終えて初めて牛から牛乳を生産することができます。
人間には乳房が2つありますが、牛には4つあります。毎日4つの乳房から合わせて1日に25~40㍑の牛乳を出します。牛が健康に牛乳を生産するために飼養管理や衛生管理を行い、搾乳機器を使い搾乳をしています。
牛は毎日乳を出すので、毎日牛乳を出荷しています。
牛乳は、タンクローリーで運ばれていき工場で地域の牛乳と一緒になり殺菌や食の安全を守るため検査され、その後皆さんの食卓に並ぶことになります。
生まれてくる子牛たちは大きく分けて2種類います。1つ目は牛乳の生産を得意とする乳用種(ホルスタイン等)です。乳用種は①、②、③を行い、次世代の牛として育てていきます。2つ目は肉をとるために改良された肉用種(黒毛和牛、F1等)です。肉用種は2~6カ月ほど飼育し、市場に出荷され、肥育農家等に行き飼育されます。